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命の重さと死

昨日のイノシシでもそうですけど、「よくそんなの触れるね」「気持ち悪くないの」とか言われます。

ん~~・・・全然。

だってですよ、私達に食べられるために、この子は寿命を終えてくれたのです。
大事に大事に扱ってあげないとどーするんですか。この子に失礼です。





ミクシィにはもちっとストレートに書きましたが、私はこの地球上の全ての命の重さは同じだと
思います。そして地球より重い命なんて一つもないと思ってます。
この世の中は全くもって平等なんかじゃないけれど、一つだけ、死だけは全ての生きとし生けるものに
平等にやってきます。

一発の銃弾に倒れたこのイノシシも、スーパーで切り身のパックになっている魚も肉も、
同じ命です。もっと言えば、野菜だって命を持っています。
肉を食べることは残酷でも野菜ならいい、という考えも理解できません。

私達は自分の命を繋ぐため、他者の命を絶ち、取り入れます。
やれクジラを食うなとか、やれ犬食は残酷だとか、言われますけど、基本的に命にかかわる
ような毒をもっていない生物なら何だって食べていいと思ってます。

だからゲームフィッシングはしません。釣った魚は毒をもつ魚以外は全部食べます。
食べられない魚は釣りません。

ゲームハンティングも許せません。トロフィー(首)だけ切り取ってあとは茂みに捨てるような
キチ○イハンターは死ねばいいとまで思います。
極論ですかね。私はそうは思いません。

昨日のイノシシも、大事な命を絶った上で食べるために徹底的に捌かれました。
廃棄する頭も、うちではさらに徹底して骨についた全ての肉はとりのぞかれ、うちの犬達
猫達の命を繋ぐ大切な食料となりました。
私は一つも無駄にしないように、朝から感謝をしながらイノシシの頭を分解しました。

スーパーに並んでる魚の切り身も、切り身で海を泳いでいると思ってる子供がすごく多い。
パックの豚肉も鶏肉も牛肉も、誰かが殺してくれ、その形まで整えてくれてると思えないのです。

自分が生きているのは誰か他の命が死んでくれたからと実感できない。
だから食べ物を粗末にする人が増えてるんじゃないでしょうか。

学校教育で屠殺を見せるべきだと思いますけどね。
これも極論ですかね、私はそうは思いませんけど。

何気なく踏み潰してしまうアリンコだって、体に生きてる各種のバクテリアだって、みんな
同じ命なのにな。

自分が食べるために、動物を殺し、解体し、整形してくれる人に感謝しないと。
自分でやってみたらわかるんですよ。大変さが。

だから殺すなら、一気に苦しまないように殺してやりたい。
ピクピク動いている「活きづくり」なんて悪趣味なものは有り得ない。
わざわざ死んでくれるのに、どうして苦しみを長引かせるのか。
キャーキャー言いながら「気持ち悪~い」なんてはしゃいでる人を見たらそれこそ・・(以下自粛)。


全ての命に真摯でありたい。
いつも思います。

死は平等にやってくるし、それがいつやってくるかなんて神のみぞ知るです。
寿命は完璧に最初から決まっていて延ばすことも縮めることもできないのかもしれません。

ここ数年で私の大切な家族である猫達が2匹旅立ちました。
どれだけ手を尽くしても神に祈っても、私の手からこぼれ落ちてしまう。

でも彼らの寿命も決まっていたから、そしてその時が来たからこそ、彼らは美しいほど
潔く逝ってしまったのだと思います。

死に怯え、10年先のことを憂えるのは人間だけ。
彼ら動物達は明日死ぬかもとも思ってないでしょうし、「今から死ぬ」と言われても、
「そうか」とも思わないでしょう。

今、この一瞬一瞬を精一杯生きているのが彼ら動物だから。
人間は未来までも考える巨大な脳みそを持ってしまったがゆえに、必要ないことまで考え
憂えるのではないでしょうか。

明日生きている
明日死んでいる

そう思うと明日生きている確立は50パーセントです。

昨日のイノシシだって、自分が銃で撃たれて死ぬなんて考えてもいなかったでしょう。
人も一緒なのに。

「やりたいことが何もない」「死にたい」
それは「明日生きている」と思ってるからこそ出るセリフのように私には聞こえます。

「明日死ぬかもしれない」戦場で、同じ事が言えるんだろうかと思います。

今日、数年前に私が山の中で保護した犬が死んだと、保護団体からお知らせがきました。
餓死寸前のところを保護し、保護団体でリハビリを重ね、新しい家族と巡り会いました。
彼もまた精一杯生きて死んでいったのだと思います。
たくさんの人に愛され、そしてたくさんの人に幸せを残して。

彼ら動物達を見ていると、自分も今を精一杯生きなくては恥ずかしいなと思うのです。
by eo-chan | 2009-01-31 00:24 | その他


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